28歳の未練なしで死んだ俺、異世界最強を目指す「改」
小説 28歳の未練なしで死んだ俺、異世界最強を目指す。
第0話 プロローグ
たった28年の人生に、未練はなかった。
規則的に鳴り響く心電図のビープ音だけが、俺がまだ生きていることを証明していた。
「不治の病」
そんな悲劇のヒロインみたいな肩書きが俺の人生の終着点だった。
宣告された時はそれなりに絶望して、神とやらを呪い殺してやろうとも思った。
けど、人間は死が近づくと驚くほどに感情が平坦になるものらしい。
恋愛したりとか、遊んだりとか、
そういうのをしたかったわけでもない。
28年。
短いようで長い人生だった。
「お疲れ様…俺…」
誰にも聞こえないその声を、最後の吐息に乗せた。
そして目を閉じた。
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