いい話 ぼくちゃん 反響が良かったからもっといいの持ってきたよ

2. 10年目の留守番電話ある男性が、若くして病気で亡くなった最愛の妻のスマートフォンを、解約せずに10年間ずっと保管していました。彼の目的はただ一つ。彼女のスマートフォンの留守番電話に残っている「あなた、お仕事お疲れ様。気をつけて帰ってきてね」という、生前の音声を聞くためでした。悲しい時や心が折れそうな時、彼はその声を繰り返し聴いては、今日まで必死に生きてきました。しかし妻の没後10年が経ったある日、通信会社のシステム変更により、保存されていた留守番電話の音声データがすべて消去されてしまうという通知が届きます。彼は慌てて何度も自分のスマホから彼女の番号へ発信しましたが、あの愛しい声は二度と流れてきませんでした。世界で一番大切な宝物を失い、彼は絶望して部屋の隅で泣き崩れました。しばらくして、ふと自分のスマートフォンの着信履歴が目に留まりました。そこには、10年前の妻の命日の前日に、妻のスマホからかかってきた「1件の不在着信」が残ったままになっていました。何気なくその履歴の「詳細メッセージ」を開いてみると、そこには当時の彼が気付かなかった、妻からの最後のテキストメッセージが残されていました。『私の声が聞こえなくなっても、泣かないでね。私はずっと、あなたの心の中で「おかえり」って言っているから。今まで愛してくれてありがとう』彼女は自分の声がいつか消えることを見越していたかのように、言葉を遺してくれていたのです。男性は涙を流しながらも、10年ぶりに前を向いて歩き出す決意をしました。

  • URLをコピーしました!
guest
必須ではありません
必須ではありません
0 コメント
最も古い
最新
目次